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母親と非認知能力

2022.11.24

category_[心理学]

ダニエル・ゴールマンは著書の中でネグレクトされた乳児の話を通して、母親が乳児に対して行うミラーリング行為について紹介しています。

母親は無意識のうちに乳児の反応に対してミラーリングを行い、その結果乳児には共感する能力が育まれるといいます。乳児が嗤った時に、母親が笑顔を返してくれるというのは、実はとても重要な教育であるということなのです。おそらく乳児は慣れない感情の表現を、すぐに相手に受け入れてもらえることで安心感を得るのではないでしょうか?そして自分の表現に対する母親の感情の反応をその都度学習することで、乳児には共感の能力も備わっていくと考えられます。ですからすでに幼児期でさえ、他の子どもの感情に敏感な子と鈍感な子が存在します。他の子どもの感情に敏感で、しかもその感情に同調できる子はたぶん他の子たちから慕われるに違いありません。そのような能力がゆくゆく社交的な能力になっていくのでしょう。

乳児期における母親の愛情表現は乳児にとってとても重要なものだと思います。