まず「待つ」ということについての考察を引用してみます。
今の時代は待てない人が多い。何でもスマホですぐにつながって答えを探してということをやり続けていると、ますます「待つ」ということができなくなる。待つことは決して無駄なことではない。
明日できることは今日するな。早く結果を出したい、早くここを切り抜けたいからと凡打にしかならないボール球に手を出すように、やってはいけないことをやってしまって失敗するのはインテリジェンスがあるとはいえない。
(「武器を磨け」 佐藤優 SB新書)
「待つ」ことは「我慢する」ことに通じます。とても胆力の必要な作業です。
段取りよく、てきぱきと仕事を片付けるのはととても能力の必要なことですが、必要な時に「待つ」という作業はそれ以上に難しいことです。
「我慢する」ことは自分をコントロールすることです。
ではいつまで待てばいいのか・・・、自分の欲を満たすために待っていてもなかなかそのタイミングをとるのは難しい。正しいタイミングを見定めるコツは、「待つ」ことがどれだけ公的に役立つかを考えるところにあります。