心理学者のカール・グスタフ・ユングによると、こころには意識できる部分と無意識の部分があるといいます。意識の中心が“自我（エゴ）”になりますが、この意識には無意識の部分が影響を与えています。

最近、自分の無意識について考えることがあり、そういえば今までの自分は意識せずにいつも“不安”というネガティブな思いにさいなまれていたことに気づきました。

意識していないのに、不安なことなどないはずなのに、いつも不安な衝動が沸き上がり、その衝動と戦わなければならなかったのです。無意識には「個人的無意識」と全体で共有されている「集合的無意識」がありますが、ネガティブな想念は「集合的無意識」を通して、知らず知らずのうちにネガティブな人や環境を引き寄せてしまうのではないかとも思いました。

実際に引き寄せているかどうかは別にして、ネガティブな想いは一掃してしまいたいと思いました。かといって簡単に無意識を変えられるわけがありません。このようなときは複雑にものごとを考えるのではなく、シンプルに考えるべきです。“不安”と同じくらいシンプルな想いで、自力で単純に意識できそうな想いは何かと考えてみました。

“感謝”する想いを“不安”に置き換えてみようと思います。日々の言動や考え事を通して、常に“感謝”の思いを意識することにしました。

こころの奥の方が“感謝”で満たされれば、きっと何かが変わるはずです。