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名前について

2023.02.27

category_[所感]

人にはそれぞれ名前があります・・・

当たり前のようですが、この名前について考えることがたまにあります。

苗字は英語ではfamily name なので、家族の名前ということになります。

日本には古来、氏(うじ)と姓(かばね)がありました。

平の織田信長(たいらのおだのぶなが:平が氏で織田が姓)、源の徳川家康(みなもとのとくがわいえやす)という具合です。大和盆地の小豪族が集まっている規模の社会であれば、氏だけで済んでいたものが、人口が増えたことで名前の区別がつきにくくなり、氏が細分化されていったのかもしれません。藤原という姓が九条や二条、佐藤や加藤に細分化されていったのも同性が増えすぎた為でしょう。

私の名前も同姓同名が多いので、ホームページを検索するのに一苦労します。同じ名前でも、近い職業の方から政治家やシェフ、銀行員などありとあらゆる職業の方がおられますので、近くに住んでいたら大混乱ですね。

東洋では、基本的に子供は父親の姓を名乗ります。このような書き方をしたのは、世界中には男系社会だけでなく女系社会もあるからです。

父親は性染色体としてXとYのどちらかを供給しますが、母親はX染色体しか持たないので、Xしか供給しません。(男性の性染色体はXとYが一つずつですが、女性の性染色体はXが2つです。)つまり、あなたが男性であればあなたのY染色体は確実に父親由来ということができます。そして、あなたに男性の子供が生まれれば、その子のY染色体はあなた由来であると同時にその子にとっての祖父由来であるともいえます。(Y染色体も減数分裂の時にX染色体との間で少し組み換えが起きますので、DNA配列が完全に同じものが受け継がれるわけではありません)

男系社会で苗字を受け継ぐことと、科学的に解明されたY染色体の遺伝方法が対応していることを思うと、なんだか不思議な感じがします。

男系の血統をつないできた歴史には、何か科学的な意味があるのかもしれません。。