「やっかみ」「嫉妬」という感情は、こころの中に巣くうなかなかしぶとい相手です。
じゅうぶん感謝して生活しているつもりでも、すごくうまくいっている人の話を聞くと、ついつい湧きおこってきます。特に自分が大切にしている分野で成功している人がいるとなおさらです。
十分豊かなのに、自分よりも豊かな人がまわりに多くなると、自分が貧しくなったように錯覚することを相対的貧困といいますが、そんな時は自分のこころを見つめて、組打ちして正さなければなりません。
そんなことを繰り返していましたが、最近「他人の経験」を自分の経験に同化してみるという作業を試みています。どんなにうまくいっている人でも、人は皆こころを深いところで共有しているから、そのよい体験は同時に自分の体験であると思うようにしたところ、それほど強くネガティブに考えなくて済むようになりました。いろんな方法があるとは思いますが、あきらめずに自分のこころと向き合い続け、戦い続けなければなりません。