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虹(にじ)の意味

2023.08.07

category_[聖書]

「虹」という字は虫偏です。昔から不思議に思っていました。

中国では「虫」は昆虫だけでなく蛇やエビなどの小動物全体を意味する文字だそうです。特に蛇など細長くはい回る動物を指していたようです。

そのような意味で天に昇る龍も蛇のイメージを重ねられることが多かったのでしょう。古代中国では雨上がりにできる虹は龍が天に昇るときにできる痕跡だと言われていたそうで、虫偏に貫くという意味の「工」があてられて、虹という文字ができたということになっています。

西洋ではレインボー(rain-bow)つまり、「雨の弓」ですね。この単語は単に形を示しているだけのような印象ですが、わたしは西洋の話の中では虹の足元に宝箱が埋めてあるというようなロマンチックな言い伝えの方が好きですね。

国によって虹が何色あるかが違うそうですが、アイザック・ニュートンが唱えた7色が日本では定着しているようです。7という数字は縁起がいいので、幸運なイメージがあるんですね。

ちなみに日本語の「にじ」という読みはもともと「なぎ」という水中でにょろにょろ動く動物を意味することばから派生したようで、「うなぎ」や「あなご」のイメージです。

世界中いろんな見方があるのだと思いますが、自然の風景の中に一時的にでもこのような造形が作り出されることに畏敬の念を感じざるをえません。

そのような意味でわたしは虹という単語を見ると、必ず次の聖句を思い浮かべます。

わたしは、雲の中にわたしの虹を置く。・・・わたしはそれを見て、神と地上のすべての生き物、すべて肉なるものとの間に立てた永遠の契約に心を留める。・・・「これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」

(創世記 9章14節~17節)