今朝バスを待っている間、眼球の運動をしてみました。
簡単です。自分の人差し指を目の前に立て、指を上下左右に動かすと同時に、顔を動かさずに、眼球の動きだけで人差し指の指先を見つめ続けます。
しばらく運動した後、目を閉じ、そしてパッと目を開きました。
秋の青空、他の季節よりも高くまで澄みきった青空が目に入ってきました。それまで歩きながら見ていた空の姿とは違います。くっきりと美しい空の色に、こころが清々しくさせられました。
そんな気持ちで、周囲に生えている草や花を見てみると本当に美しく見えました。
現代人はパソコンやスマホを長時間じっと見つめることが多く、知らないうちに目が披露し、眼球を動かす筋肉が固まってしまっています。たまに運動させてあげなければなりません。
姿勢維持に関して人間が使用する感覚のうち、視覚の占める部分は10%だそうです。耳の奥にある平衡感覚も10%、残りの80%は手や足、体幹の皮膚や筋肉から送られてくる情報、つまり体性感覚だそうです。例えば目を閉じた状態で近くにいる誰かにあなたの背中に片手の指の1~5本のうち数を言わずに何本かの指で触ってもらってください。その数を正確に当てられますか?体性感覚の優れた人は結構当てることができますが、普通の人は半分も当てられません。
足からの情報はもっとわからないそうです。
現代生活においては視覚に頼ってしまい、体性感覚が鈍ってしまうようなのです。
わたしたちは楽な生活になれてしまっていつの間にか、感覚を鈍らせてしまい、周囲の世界の本当の美しさを感じられなくなってしまっているかもしれません。