ある投資家の評論を読みました。
要約すると、
・ 普通の人はお金を稼いで貯めることが人生の目的になっている。
・ しかしお金はうまく使っていかに自分に価値を持たせられるかが重要だ。持っているだけでは意味がない。
・ 人間の知力や体力は年齢と共に必ず衰える。だから人生のピークは90歳ではなく30歳だ。
・ 人生のピークの30代にたくさんの価値を得られるようにお金を稼ぎ、使うべきだ。90歳の自分にたくさん残しておく必要はない.
説得力のある文章だと思いますし、一理あると思います。肉体の一生が人生のすべてであれば、そのような考え方もあり得るでしょう。
わたしから見るとこの考え方には問題点が二つあります。
・ 自分の人生に価値を与えられるのはお金だけではない
・ 肉体の一生=自分の一生ではない
この方の考えは“自分”というものに強くとらわれている感じがします。
人生の価値を深く掘り下げていくにつれて、思考の壁が次々に現れてきます。それまで常識と思ってやり過ごしてきたことが本当に常識なのか考えるべき時が来るのです。知恵の世界は本当に深いのだと感じます。