昨日(令和7年4月8日)西日本新聞のコラムから引用します。
そもそも誤作動とは。
レビー小体型認知症認知症の樋口直美さんが書いた「誤作動する脳」を読むと考えさせられる。明確な幻覚や幻聴。嗅覚や味覚など五感の障害。時間の感覚が分からない。そんな日々の症状をつづっている。症状は日によって変わる。幻覚もふいに訪れる。人に気づかれまいと緊張していたのは、幻覚自体より幻覚のある人に向けられる視線が怖かったから。自分は異常だと認めざるを得なくなってしまう、と思っていたからだ。病について学び「脳が誤作動しているだけ」と考えるようになり気が楽になったそうだ。寝てる間に見る夢も現実の世界も、脳が見ているという点では同じ「現実」。そう考えれば「本当もうそもないでしょう」。正常とは、正しさとは。そんな問いも突き付けられる。
とても考えさせられる文章でした。
私たちが現実と考えている世界、私たちを苦しめ、振り回すこの世界。
私たちは何を守ろうと、何にこだわって生きているのでしょうか?
私が私らしく、自由に生きるためにはこの世界をありのままに受け入れる必要があるのだと思います。