往診の途中でパチリ。
街路樹にこんな花が咲くのかと上を見上げ、さらに視線をおろして、この暑い中で一生懸命咲いている歩道の花を見つめました。
最近日本神道に関する本を読んでいて、わたしの心情に近い文章がありましたので、ご紹介いたします。
草母樹母吾産土乃御体乃御毛津物曾止人者不知也母
くさもきもわがうぶすなのおからだのみけつものぞとひとはしらずやも
飛雲母鳴雷毛産土乃神乃声曾毛神乃像曾毛
とぶくももなるいかずちもうぶすなのかみのこえぞもかみのかたぞも
産土乃神像与久見余金毛木母土毛水火母其中尓有
うぶすなのみかたよくみよかねもきもつちもみずひもそのなかにあり
音尓聞眼尓見物等悉尓産土神乃神身尓許曾阿連
おとにききめにみるものらことごとにうぶすながみのみみにこそあれ
(「産土百首」 本田親徳)
草も木も、流れる水や飛ぶ雲も神(産土神 うぶすながみ)の姿であり、雷の音やセミの声も神の声であるという心境ですね。
わたしはさらにこれらのものに人間も加えて感じてみたいと思っています。人間は自然よりももっと具体的な存在なので、本来はもっと深く感じられるはずなのですが・・・。
なかなか難しいですね。