秋の空になってきました。
ゴータマ・ブッダの思想とされるなかで重要な教えに、無明ー行ー識ー名色ー六処ー触ー受ー愛ー取ー有ー生ー老死・苦という項目の連鎖を跡づける十二因縁があります。無明を原因として・・・因果の連鎖をたどると・・・苦しみという結果が生じ、無明という原因が滅することによって・・・今度は消滅の連鎖をたどると・・・苦しみという結果が滅するというものです。
ゴータマ・ブッダその先へ 羽矢辰夫 春秋社
お彼岸が過ぎ、最近は仏教についての本を読んでいます。
さて、最初に「無明」があり、苦しみの原因の端緒になっています。最初は無明を何もない宇宙空間のようなもの、または行動を起こす前の何もしていない状態だと思いながら読んでいましたが、「明」という文字が気になり、ずっと考えていました。
アニメや漫画で、登場人物の頭の上に電球が描かれ、それがパッと点灯するような表現がされるときは、何かアイデアがひらめいた時です。
「明」という文字は知恵を意味するのです。
つまり「無明」というのは知恵のない状態を表しているのではないかと思いました。
知恵がないから、めぐりめぐって苦しみに至る、そう考えると、そのようにも思えてきます。
この本はとても明快に悟りの内容を説明してくれています。読んでいて何かつかめそうなので、またそのうち続報を書ければと思います。