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シンメトリー

2022.06.24

category_[所感]

雨の日に通りがかりの道端で、かわったアジサイを見つけたと思って写真を撮りました。しかし・・・調べてみるとランタナという全然違う植物でした。

繁殖力が強いので園芸される方にとっては要注意とのことですが、わたしはこの幾何学的な形がとても好きです。

西洋の庭園を図鑑で見ると左右対称な形にきれいに刈り込んだ植栽が特徴的で、解説には西洋の方はシンメトリーがとても好きだと書いてありました。たしかに西洋の装飾や模様には正多角形やシンメトリーがふんだんに使用されている印象があります。逆に日本庭園にはシンメトリーはほとんどみられませんので、わたしの美的感覚は西洋に近いのかもしれませんね。

人間の体もそうですが、犬や猫もよくみると左右対称です。これは受精卵が細胞分裂しながらからだの構造を作る(発生といいます)ときに、すべての動物が共通して左右対称に構造を作っていくからです。だから、目も鼻の穴も耳も手もすべて左右二つずつ同じようにあるわけです。

ついでにいうともう一つ発生には共通点があります。発生の途中段階では、必ずからだの中央を通る管ができるのです。人間のからだでいえば、その管は将来消化管になります。口から肛門に至る管ですね。鳥にもワニにも象にも魚にもこのような消化管があります。

このようにすべての動物はからだの構造に共通点があります。この構造が3次元のこの世界で生きていくのにとてもマッチしているのでしょうね。すごく神秘的です。