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太陰暦の意味

2023.02.09

category_[時間]

先日、地球の中心部にある“核”の回転速度が遅くなったかもしれないという記事がでました。

地球の陸地の表面は土でできているので、地球全てが土でできているように錯覚してしまいがちですが、実際は地球の中心部はものすごい圧力(重力)の影響で、融けて流動性をもっていると言われています。もちろん直接測定はできないので、地震波の伝わり方などを世界中で計測して分析してわかるのですが・・・。

この記事を読んだ時に、わたしは地球の自転の速度が遅くなりはしないかと心配になりました。地球の自転が遅くなれば、そうです一日の長さが長くなってしまうのです。

こんなことを考えながら、思いは暦の成り立ちに移りました。

世界には大きく分けて、太陽暦と太陰暦が存在しますが、その成り立ちをご存知でしょうか?

太陽暦は地球が太陽の周りを1周する時間を1年と定め、地球が一回自転する時間を1日、24時間と定めることで、365日の暦としています。ですから日にちと季節が一致しやすく、日常生活を送るのにとても便利にできています。

ではなぜ太陰暦が存在するのでしょうか?太陰暦は月が地球の周りを1周する時間を1月と定めています。ですので、純粋太陰暦では1年は355日程度となり、太陽暦と10日ほどずれてしまいます。すると日にちと季節が少しずつずれてしまうのです。イスラム歴はこの純粋太陰暦を使用しています。東洋で使用される太陽太陰暦はこのずれを修正するために、たまにうるう月を作って日にちと季節がずれないようにしているものです。いずれにしても日常生活では使いにくいと思われますよね。わたしもそう思っていました。

しかしよく知ってみると、月には強い重力があるために、地球上の物質や生命に大きな影響を与えています。潮の満ち引きがその最たるものです。陸地の土は月の重力の影響で浮き上がったりはしませんが、海水は土に比べて比重が軽いので月にひっぱられます。なので満ち潮や引き潮があるのです。このような月の影響は農業や漁業など一次産業に携わる方々にとっては生死にかかわるほど重要なものです。自然に直接かかわる人ほど実はこの太陰暦の重要性をご存じで、大事にされるということになります。都会生活に慣れてしまった我々はいつのまにかこの太陰暦の重要性を忘れてしまったのかもしれません。

もう一度自然と向き合うために、この太陰暦も使っていく必要があるのではないでしょうか?

そう考えてカレンダーを見た時、〇月〇日という日付に“月”と“太陽”が使われていることに気づき、ハッとしました。