人が硬い決意を口にする時に、「必死に」とか「身命を賭して」などという言葉をよく使いますが、よく考えてみると「必死」というのは“必ず死ぬ”ということですから、いちいち死んでいられないので言葉の意味上は嘘を言っていることになってしまいます。もちろん屁理屈をこねるためにこの文章を書いているわけではありません。
“必死”になれない時というのは中途半端な気持ちで取り組んでいる時です。つまり、頭の中で計算をして、この行動をとったらこういう結果になるだろうとか、打算が働いていたり、気分が乗らず集中できなかったり、行動する意味がはっきり理解できていなかったりなどといった時です。
言葉通り、“必死”に取り組むつもりであれば、本当に死なないにしても、死ぬほどの行動努力をしなければなりません。結果を先に考えるのではなく、まず自分の行動を“絶対的”に信じ、集中して取り組まなければなりません。
自分の言葉がウソにならないように、“必死”という言葉を使用した時は、それなりの覚悟を持って取り組むべきだと思います。