我が家には優秀な除湿器があります。
どうしても湿気がたまりやすい部屋があって、除湿器をずっと稼働し続けていますが、日によってはたった1日でタンクがいっぱいになってしまい、機械が自動停止してしまいます。
さて、いっぱいになったタンクから水がこぼれないように気をつけながらタンクを洗面台に運ぶのですが、運びながら思うことがあります。
この10リットル近く入るタンクに一日で水がいっぱいにたまるのですが、別に水道を引いて水を入れているわけではありません。
仕組みはわかりませんが、この“何もないように見える空気”から水をこしとっているのです!
ほとんど無味無臭で透明なこの空気にあんなにも多くの水が含まれていると考えるだけで本当に驚きです。実際は薄く存在する水分を少しずつ集めてタンクいっぱいの水にしてしまうのが、この除湿器なのですが、見た目には“無から有を生み出す”ように見えます。それが手品みたいですごく見えるのです。
実は外の世界にはもっと奇跡的な機械が、無数に存在しています。
お気づきですか?
光合成をする植物は“日光”と“空気中の二酸化炭素”を取り込んで、たくさんの炭素化合物を作り出しています。これを“炭素同化”または“炭素固定”といいます。
高校で習ったはずですが、たくさんの化学記号を見て、覚えただけで実際のものとしてのイメージができずにいました。しかし視覚的にとらえ直してみると、この現象は“何もないように見える空気”から植物のからだになる部品、つまり炭素化合物を作り出していると見ることができます。
かなりデフォルメして、簡単にイメージすると、こうなります。
真ん中に植物という器械があって、日光というエネルギーで動いています。左側から“空気”をインプットすると、右側から“葉っぱ”や“花”、リンゴなどの“果実”が出てくるのです。まさに“無から有”が生み出されているわけです。もちろん空気が“完全な無”でないからこその現象なのですが・・・。
そういう意味では原子力なんかはもっとすごい現象なんですが、長くなるので割愛します。
この世界は“生命”という奇跡で満たされているんです。