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光速で生きる

2023.06.13

category_[時間]

相対性理論を提唱したアインシュタインが、子どもの頃自分が光の速さで移動したら周囲の景色はどう見えるのか?という疑問を持ち、その発想が相対性理論に繋がっていったのは有名な話です。

なぜ光速にこだわることが重要かというと、この世界には光速を超える速さが存在しないからです。上限があるということです。(高速以上で移動するタキオン粒子や量子の瞬間移動など光速を超える存在については現在も研究が進められています)

新幹線が目の前を走るのを見るとものすごいスピードだと感じますが、地球を1秒で7周半移動する光速はとんでもない早さなので、光速で移動する存在から新幹線を見れば、動いているのかどうかわからないほどゆっくり移動するように見えることでしょう。

ブラックホールではあまりに強い重力の影響で、速度が遅くなりますから、ブラックホールに落ち込んでいく物質はブラックホールの外側から見るとものすごくゆっくり移動するように見えるそうです。

目まぐるしく変化するように見えるわたしたちの世界ですが、光速の世界がもし存在し、そこから見れば止まっているように見えることでしょう。そのような次元で世界を見つめると、時間の経過そのものにあまり意味がなくなるのかもしれません。