水平線は空と海の間にあるまっすぐな線のことです。
地球が球体でなく平面であれば、どこまでも先が見えるはずですが、地球の表面は球面なので身長が1.5メートルの人で計算すると、4.4キロ先までしか海面は見えません。
古代ギリシャの人は港を出発した船が、水平線の先で見えなくなるので、地球の表面が球面であることに気づいていました。
さて、同じ青色なのに、空は空気(気体)でできていて、海は水(液体)でできています。その間にまっすぐな直線が引かれている・・・。とても幻想的ですし、示唆的です。
触れてはいても、決して混じり合うことのない二つの世界、空の世界と海の世界が一つになって存在している・・・この風景はとても美しく神秘的です。
わたしという存在はもしかしたら、水平線を介して一つになっている空と海、このような存在なのかもしれない、そんなことを思いました。
まず、物質でできているわたしのからだを液体でできた海に見立てます。
それがわたしのすべてだと思って今まで生きてきましたが、それは本来のわたしの半分に過ぎなかった。そのように思えたのです。