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1000年

2022.05.16

category_[イメージトレーニング]

人は千年を超えて生きられると思いますか?

当然無理ですよね。

 

でも本当にそうでしょうか?

 

こんなことを考えたことはないですか?わたしは何回も生まれ変わって今まで生きてきた・・・。

これは輪廻転生を表す言葉ですから、なんとなくそんなこともあるかな~とは思ったことがあるかもしれません。しかし実感はわきません。インド思想に触れたりして知識として頭で理解することはあるかもしれませんが、実際問題として考えることはないですよね。

では、あなたにこんな権利をあげましょう。普通に老化して死にはするんですが、すぐに生まれ変わって新しい人生を始めることができる権利です。どうですか?同じことなんですが、このような言い方をすると、少し実感がわきませんか?

仮にこのような権利があったとして、その権利をわたしが持っているとします。

「死ぬ気で頑張れ」とか「バカは死んでも治らない」という言葉がありますが、これらの言葉を使うときに相手が本気で死ぬとは思っていませんよね。ですから、こんなことを言われても本気で死ぬくらい頑張れる人は少ないでしょう。でも、この生まれ変わりの権利を持っていたとしたらどうですか?1回くらい死んでも大丈夫だとわかったら、死ぬほど頑張る本気度はちょっと違いますよね。また、治らないような「バカ」も2~3回、どんなに頑固な「バカ」でも20~30回くらい人生をやり直せばなんとかなりそうな気がしませんか?この生まれ変わりの権利の発想は、「一度きりの人生」と考えてしまう発想を上書きしてしまうためのものです。

1回こっきりのチャンスと思うと、ちょっとした失敗でももったいなく感じますし、やり直しがきかないと絶望することだってありえます。なるようになるさと「ケセラセラ」になってしまうかもしれません。それが今までのわたしたちの人生でした。そこでこんな考え方ができればどうだろうかと考えてみたのです。素敵だと思いませんか?本当にこんな権利を持っていれば、余裕をもって人生に正面から向き合えると思うのです。

生まれた環境や境遇は80億人類すべてに、それぞれ固有なものが与えられています。ですから千差万別の人生があるわけで、それは生まれた時に決まってしまっています。このような運命ともいえる境遇は自力ではどうすることもできないため、「一度きりの人生」という思い込みにとらわれていると境遇にとらわれたまま生きるしかなくなってしまいます。ですから不治の病だと、不幸な生まれだと絶望する前に、一度こんなふうに考えてみていただきたかったのです。

拙著「量子『人間』学」では、親子の細胞はつながっているので親子は一つの生物とみなせる、だから親子のつながりをたどることで、人類全体を網の目のような一つの生物とみなせるというアイデアを示しました。そう考えれば、わたしたちは先祖の人生を一緒に経験してきたと考えることができます。そうです、わたしたちは20万年前に人類が生まれてからずっと何代も何代も生きてきたのです。わたしたちは千年どころかすでに20万年も生きてきたと考えることができるのです。