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血液について

2022.11.09

category_[所感]

医学的に血液と言えば、血管の中を流れるたくさんの血液細胞や血しょう成分のことですから、わたしたちが血液という単語からついついイメージしやすいのは白血病などの血液のがんなどでしょうか?

ケガをした時に流血することもありますね。

聖書にはいけにえの捧げ方について事細かに記している場所があります。

レビ記がそうなのですが、いけにえに捧げる家畜の血の扱いについても細かく記してあります。

現代の生活の中でいけにえを捧げることなどありませんから、このあたりの記述を読むのは理解しずらく根気のいる作業です。

ユダヤ教やイスラム教では「コーシャ」や「ハラール」という言葉で食べてよい食べ物をわざわざ認証して、分けています。そのような食べ物の条件の中に血を抜くという作業があり、血液を食べることを忌み嫌う伝統があることに個人的に不思議な感覚を持っていました。

しかし、このレビ記の記述を忠実に守ろうとして、そのような方法に至ったのだなとわかったのですが、そのようなことを考えている時にふと思いました。

聖書の他の箇所でもそうなのですが、聖書はとても血にこだわります。

この血というのは「血統というものを大事にせよ」というメッセージを象徴する言葉なのではないかと感じたのです。

血統というものは遺伝子であるDNAの伝達の仕方であるともいえます。また、血統を伝える方法として家族の形態も重要です。

世界中には長子相続だけではなく末子相続など相続方法や男女の扱いの違いなどで多くの家族形態があり、その形態がイデオロギーの違いよりも根本的な世界の争いの原因になってるという説もあるのです。

この世界は共産主義や民主主義といったイデオロギーだけで物事が説明できなくなってきました。

現代はもっと根源的な家族や血のつながりについて考察するべき時代にさしかかっているのかもしれません。