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恋愛免許制

2022.08.06

category_[イメージトレーニング]

娘が自動車学校に通っています。

模擬運転で上手と褒められたと嬉しそうに話してくれますが、今までこどもだと思っていたのが徐々にできることが増えていっていつのまにか成長していることにわたしも親として充実感を感じます。

さて、機械を自分で操作しながら美しい景色をみることができるのでドライブはとても楽しい行為ですが、車の運転自体は楽しいと同時にとても危険なものであることは皆さんご存知の通りです。わたしが初めてスクーターに乗った時、アクセルの回し具合がわからず、まわしすぎてエンジンがフルスロットルになり、スクーターの前輪が真上に向かって浮き上がってしまいました。前に向かって暴走しなくて幸いだったと思い出すたびに胸をなでおろします。その時突然見えた夜空は一生忘れません。そこには月もあったように思うのですが、記憶というものはあいまいですね。

車の運転は事故と隣り合わせです。ちょっとした知識不足や注意力の低下が重大な結果をもたらしてしまいます。ですから、わざわざ学校にまで通って何日も勉強し、実技の練習も繰り返し、試験も受かるまで何度も受けなければならないのです。

車の事故の重大さを考えれば、こんなことは当たり前ですよね。逆に、学校に通わなくても本だけ読んでおけば車の免許をあげますなどと法律が変更されたら皆さんどう思いますか?こわくてそんな国には住めませんよね。

そんなことを考えていた時に、ふと思いついたことがあります。

おそらく世界中の人がそうだと思うのですが、恋愛や結婚についてはいきなり実習を始めちゃいますよね。しかも10代くらいで分別のない時期から「彼氏」とか「彼女」とかの単語を使いだします。座学もなければ試験もありません。当然だれも免許なんか持っていません。それなのに、なぜあれほど「自信満々」で恋愛の実習を始められるんだろう・・・と思ったのです。

恋愛の成功確率はどのくらいあるのでしょうか?失敗しても失敗しても、それでも果敢にチャレンジするのですが、本当にそんなやりかたで大丈夫なんでしょうか?浮気はダメだと教わってるわけでもないのに、浮気はなくなるんでしょうか?また、なぜ相手が浮気をしたと怒るのでしょうか?

考えれば考えるほど、なんてリスキー(危険)なことなんだろうと思ってしまいました。恋愛や結婚の失敗は「望まぬ妊娠」「愛情のない家庭」「嫌な親戚づきあい」という重大な事故を起こします。これは交通事故の結果とそん色ない重大な結果です。その治療のための離婚協議にはどれほどの精神的、経済的損失を伴うかわかりません。それなのに、わたしたちはあまりにも無防備ではないですか?

わたしたち、そしてこれから生まれてくる希望に満ちた若い世代には「恋愛免許制度」があったらいいのにと考えてしまいました。