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心太(ところてん)

2023.07.07

category_[所感]

毎日暑いので、“ところてん”のことを思い出しました。

“ところてん”はテングサなどの海藻を煮詰めて作る、ゼリー状の食べ物ですが、日本では大きいゼリーにしては食べません。“ところてん”には味がないので、大きいまま口に入れてはおいしくないのです。

木の枠の中で固まった“ところてん”はたくさんの四角い格子でできた出口から押し出すことで、細いひも状の形に切り分けられます。このような形にすると味の付いたたれに絡めやすくなります。

さて、私はこの“ところてん”の画像をイメージしながら、まったく関係のないことを考えていました。人間の人格形成についてです。

人格は人間が生きている間徐々に形成されていくわけですが、今まで私は“川の底に泥が堆積していくような”、“植物が少しずつ育って大きくなるような”イメージで形成されていく感じを持っていました。しかしよくよく考えると自分の心は、昔と比べて何か増大しているような感じがあまりしません。何か違うなと思いました。

どちらかというとぼんやりしていたものが、徐々に削れていって、すこしずつはっきりしてきたような、形のなかったものが形を持つようになったような、そんな感じがします。

何か設計図をもとにしてできた枠組みの中を、グニャグニャしたエネルギーの素のようなものが通過して何かの形を持つようになった、そんなイメージです。そんなことを考えていた時に、“ところてん”みたいだなと感じました。

心が太いと書いて“ところてん”

この不思議な名前にはどんな意味があるのでしょうか?