カゲロウは世界中に生息する一般的な昆虫です。

日本でカゲロウと言えば、「はかない命」というイメージを想起させますが、一生のほとんどを水中で過ごしたカゲロウはたった一日だけ羽根を使って空中を飛び回ります。

たった一日だけのはかない命がなぜこの世に誕生したのか？

これは、どんな生命も偶然の産物で、生存競争で淘汰された種だけが生き残るという進化論の「自然淘汰説」に立っているとまず考えることのない疑問です。偶然に発生したものに理由も目的もあり得ないからです。

今、考えている私自身が偶然発生した存在ならば、もう結論は出ているので、なぜ生まれてきたのだろう、どう生きたらいいのだろうと考える必要はなさそうですが、この世には哲学が存在し、このようなことを現在まで果てしなく考えてきました。

存在しているものに目的を求めてしまうのは人間の性のようにわたしは思うのですが・・・。