閲覧いただいた皆様のおかげで、なんとか1年間ブログを続けることができました。ありがとうございました。

年末ギリギリになりましたが、「認知症とEQ」を出版することができました。

ネーミングが少しわかりづらいのですが、実際に認知症という病気に接するようになられた方々には病気の仕組みがわかりやすい本になっています。

一般的なメッセージとしては認知症の知識を伝えるためだけの本に見えますが、実はこの本を通して私が伝えたいテーマは別にあります。

人間は理性でものを考え、人生の針路を決めていると思いがちですが、実際は感情によって人の縁が生じ、感情によって人生における出来事の価値が高まります。

人の理性による判断は思った以上に信用できないのです。

人はAI（人工知能）と違って心によって考えて生きているので、人を知るためにはもっと感情について知る必要があります。

認知症の方というのは病気によって理性の力が低下した方なので、理性の蓋がはずれた状態になっています。だからこそ、その方の心の姿が表に現れているとも考えられるのです。

人の心を見つめていくために必要な情的な部分の見方を認知症にからめて書いていますので、認知症に関わる方以外にもお勧めいたします。

冒頭のアイキャッチ画像は最近の書店に並べてもらっている「量子人間学」の写真です。

今も少しずつ読む方が増えているようで、その実績を認めていただいて哲学エッセイの分野に場所をいただくようになりました。

来年もよろしくお願い申し上げます。